世界は流動化して気化している

組織化されるのには、速度があります。これは物理法則と同じように、固体より液体、液体より気体の方が進行する速度は早くなります。
例えばかつて、何もインフラが整っていなかった時代、人々にとって移動することはハードルが高く、生涯住んでいるエリアに固定されていました。
しかしインフラが整い、移動しやすくなってくると、人々は色んな場所へと移動できるようになり、流動化するようになりました。
昔の状態を固定された固体とみなすと、いわばこれは液体になったのと同じようなものです。
さらに近年になってインターネットが整い、物質的な移動すら必要無くなってくると、さらにそれが加速して気体のような様相を示してきます。
そしてそのような世界では、趣味嗜好すら組織化されていくため、自分の興味があることと無いことの差がハッキリするようになりました。
皆、興味があること以外には、全くリソースを支払わなくなってしまったのです。
これが、意識ですら組織化されていく様子であり、現在のネット社会で起こっていることでもあります。
 
もっとメタ視点で見てみると、地球というものは固体から有機物という液体、そして電気信号という気体のような形へと相転移を起こしているようにも見えます。

相転移についてはまた後ほど触れることにしましょう。