自壊していくおっさんたちの群れ

夜なので。 痛ましい事件がある度に、「悪い奴は死んだほうがいい」「死ぬなら一人で死んでくれ」という意見が目に付く。 でも、それは逆効果だ。 無敵の人予備軍は、そういう意見を目にするほど、世の中に対しての恨みを募らせ、凶行に走らせる。

 

闇雲に感情をぶつけることは、自分たちの気休めにはなるけど、それだけだ。 でも本当にしなければならないのは、『加害者を加害者になる前に未然に防ぐこと』だ。 そのためには、苦しいけど、犯人を救わなければならない。 救う方法を……探さなくてはならない。 人間は理知的な生き物だと信じたい。
 
 
最近の社会は、あまりにも分断されている。 全てを正しいかどうかで判断しないほうがいい。 女子供は、まだ社会から守られるべき存在だけど、おっさんはもう誰にも救いようがない。 このままでは、無敵の人化するおっさんが増える一方だろう。 まるで自壊していく群れを見ているかのようでつらい。