中高年ひきこもり #5「ひきこもり10の誤解/②ひきこもりは心の病気?」
中高年ひきこもり #4「ひきこもり10の誤解/①ひきこもりは犯罪を起こす可能性が高い?」
ひきこもり10の誤解
Q1.ひきこもりは犯罪を起こす可能性が高い?
A.むしろ低い
【新潟少女監禁事件】:他者との関係を望んでいた
【西鉄バスジャック事件】:強制入院されたことがきっかけ
- むしろひきこもりよりも会社員や教員の方が多いのでは?
- ひきこもりを知らないから、モンスターのように見える
- ひきこもりとは、困難な状況にある普通の人
秋葉原通り魔事件(2008年)
家族からも孤立していた
- ひきこもり=怠けではない、本人は苦しんでいる
- 平均年齢30代半ばの意見より
彼らは自己中なのか?→むしろ自分が嫌い→しかし自殺しない→メンタルは健康なのでは?
プライドは高いが自信がない
『自傷的自己愛』自己批判の自己愛
- 外へ向かう:被害妄想
- 内へ向かう:長期化して鬱に
欲望の低下、楽しむことへの罪悪感、やりたいことが分からない
→普通の人として見ることが大事
中高年ひきこもり #3「中高年ひきこもりによる事件のケース」
中高年ひきこもり #3
◇川崎通り魔事件(51歳男性)
ひきこもりは依存症に近い
- 家族の思惑
- 社会からの偏見やプレッシャー
- 本人の苦しさなど
両親の離婚により、伯父に引き取られる
孤立し、顔を合わせない生活が続く
→伯父夫婦が精神保健福祉センターへ相談
「いよいよ切り捨てられるのでは……?」
「もうおしまいだ……!」
- 伯父たちは本人の顔も分からなかった
- 中学以降の写真が無い
- TVとコンシューマーゲーム機のみ、ネットや携帯電話もない
◇元農水事務次官事件(44歳男性)
オンラインゲーム、Twitter(だけとは限らない)
事件の一週間前に実家へ戻る→家庭内暴力
- 川崎のケース→外部へ頼る:×
- 農水事務次官ケース→自力で解決する:×
中高年ひきこもり #2「中高年ひきこもりの実態」
中高年ひきこもり/斎藤環(幻冬舎)#2
20年前(2000年)
- 不登校からひきこもりへ
- 「思春期の問題なのでは?」→誤解
中高年ひきこもり
- 61万人のうち57%は40歳以降に始まる
全戸調査(2010年):人口3800人
18~55歳の人口1293人のうち、
- ひきこもり:113人
- 40歳以上:52人
「8050問題」
Q.生計の立て方
- 自分:30%
- 父か母:34%
- 配偶者:17%
- 生活保護:9%
「ひきこもり家族会アンケート」(2015)
133人中
- 平均年齢:34.4歳
- 親の平均年齢:65.5歳
- 平均ひきこもり期間:12年11か月
→初発年齢上昇、長期化
多くの場合、家族関係が良好ではない
- 親が介護側になる
- わがままな要求、叱責
- 立場の逆転、弱った親
これらの条件が起きてくると、犯罪に結びついてしまう可能性がある
【中高年ひきこもり #2】全国で100万人以上が中高年ひきこもり!?
中高年ひきこもり問題を考える #1
銃病原菌鉄/はじめに
今回から新シリーズ銃病原菌鉄の解説をしていきたいと思います
よろしくお願いします
著者紹介
歴史学者・生態学者いろんな肩書きを持っているジャレド・ダイヤモンドさんという人が著者になります。上下巻で結構長いです
これからシリーズとしてこの本を紹介していきますけど、例によって要約でいきたいと思います
今日はまずプロローグです
内容はまず簡単に全部の概要を説明すると、ちらっと予告でも話しましたけど
「なぜ今の地球がこのような勢力分布になってるか」で、文明ごとに優劣がついた理由はなぜなのか
ジャレド・ダイアモンドさんは、それが多くの人は「人種による優劣があるせいじゃないか」って言う説があって、人種差別っていうものに繋がると
この説を、彼はこれまでの歴史を紐解いてそれは違うと
実は……先に結論を言うと、自然環境が良かったって言ってるんですよ
一通り読んでみて、それがすごく面白かったので今回はそれを説明することにしました
何故ジャレドさんがそういう結論に至ったのかっていうのを一つずつ紐解いていきたいと思います
銃病原菌鉄、今回プロローグです
プロローグ
ニューギニア人ヤリの問いかけること
ジャレドさんはいろんな世界中の色んな所に行って、文化だとかその歴史的なものを調査してるんですね
その中でニューギニアに行った時のお話です
この地方にヤリさんっていう優れた政治家がいたので、ジャレドさんとヤリさんは友達になって色々話をしていた
その時にですね「あなた方白人はたくさんのものを発達させてニューギニアに持ち込んだが、私達ニューギニア人には自分たちのものといえるものはほとんどない。それなぜなんだ?」と言われた
二世紀前のニューギニア人はみんなまだ石器時代な暮らしをしていた
当時ヨーロッパではもう金属器に取って代わられた、石器に似た道具を未だにニューギニアの人は使っていた
そして集権的な政治組織を持たない集落社会で暮らしていた
その後、白人がやってきて集権的政治組織を押しつけられ、文化の侵略みたいなことが起きた
それは一体何故なんだろうかと言われた
この単純な質問が、結構ジャレドさんにはすごく気になって、何故なんだろうかっていうのを探し始めたということでした
『本書において私はヤリの疑問に対する25年後の答えを自分なりに書いてみようと思ったのである』というところから始まっています
世界の富や権力はなぜ現在あるような形で分配されてしまったのだろうか?なぜ他の形で分配されなかったのか?
……こうした疑問ですよね
いろんな視点から考えています
いろんな説があるんですけど、確かに現代世界の不均衡を生み出した直接の要因は、西暦1500年時点における技術や政治構造の各大陸間の格差が、いまだに続いてしまったからだということで、それが直接的というのか一番大きい要因だろうと
ではなぜ世界は西暦1500年の時点でそうなっていたのか?というところですね
段々遡っていってます
なので私たちは時間的に遡って、紀元前11000年、最終氷河期が終わった時点で世界の各大陸に分散していた人類は皆狩猟採集生活を送っていたはずだと
そこからどうして今の形に分かれてきてしまったのか?というのが趣旨ですね
現代世界における社会間の不均衡についての疑問は、最終的に次のように問い直すことができる
「なぜ人類社会の歴史はそれぞれの大陸によって各も異なる経路をたどって発展したんだろうか?」
大陸によって結構その優劣が変わっている
紀元前の11000年から西暦1500年の間に、ユーラシア大陸・南北アメリカ大陸・アフリカ大陸、こうした場所……あとオーストラリアの大陸とかですね
これによっても大陸ごとに優劣が変わってきてしまったと言っても過言じゃない
本書は人類の歴史について書かれたものだと言ってもいい
学術的に興味深いだけではなく、その解明は現実的にも政治的にも非常に有用だ
というのも、さまざまな民族の関わり合いの成果である人類社会を形成したのは征服と疫病と殺戮の歴史だからだと
未だにいろんな場所で戦っている、民族間の衝突が起きている
本当に今我々も、ちょっと前に比べたらそれがあまり看過できないような状況になってきてしまった
それぐらい、いろんな争いはずっと起きてきた
著者の意見に対する反論
こうしたジャレドさんの考えに対する反対意見もある
ヤリからの疑問について考察すること自体に反対する人々もいる
その反対意見の一つは例えば次のようなものだと
反論その一
『一つの民族がどのような経路をたどって他民族を支配するようになったかの説明ができたら、そのこと自体が一民族による他民族の支配を正当化することにつながるのではないか?』
今言ったような疑問が解決できてしまったら、それによって例えば、『ある部族・ある民族が、別のある民族を支配する・征服することは仕方ない当然ですよね』ということに繋がるんじゃないかという話
これは例えば、心理学者の人が犯罪者の心理について学問として研究することと同じようなことである
反論その二
二つ目、ヤリの疑問に答えようとすること自体が、ヨーロッパ中心の歴史観の肯定で西洋文明のヨーロッパと現代アメリカの優越性の許容につながる
『その疑問に答えようとしてしまうこと自体がどっちかが優れているということを肯定してるんじゃないか』という話ですね
それに関してはジャレドさん的にはそもそもそのヨーロッパの文化っていうのはそれ以前よりヨーロッパヨーロッパ以外の民族の人たちが発明したものだよ
受け継がれてからヨーロッパが優れているわけではないとそれを知るべきだと言ってますが歴史学者なところです
反論その三
『文明の誕生と言った言葉には、文明を良いものとして、狩猟採集民は惨めな生活をしているという誤った印象を与えるところがあるんじゃないか』
アメリカの都市とニューギニアの村落の両方で生活をした、ジャレドさん自身の経験から判断するなら、文明の恵みと呼ばれるようなものには両面がある
都市で文化的な暮らしをしている人は優れている、自然の中で狩猟採集的な暮らしをしている人の方が劣っているって訳ではないのではないかと
そういういろんな反対意見もありますけど
ジャレドさんはそういうところじゃない部分として、まず私は考えようと思ってます
客観的な目で考えようとしている
人種による優劣という幻想
おそらくこのヤリさんの疑問に対する最も一般的な回答は、生物学的な差を持ち出した説明であると
DNAレベルの話ですね
ヨーロッパ人は、アフリカ人よりもオーストラリアのアボリジニよりも知的な遺伝子を持っていると考えられていた
これは結構いまだにあると思います
black lives matter(ブラックライブズマター)みたいなこともありますけど、簡単に言うと人種差別ですね
公には否定をされているけど、公じゃない部分は結構そう思ってる人も少なくはない
だからああいう問題が起きてきてしまうんじゃないかということを言っています
確かに外見的には違う、それは見てわかると
しかしヨーロッパ人の植民地時代を生き延びたアボリジニの子孫の多くは、今は白人が支配する現代のオーストラリア社会で経済的な成功を収めることの難しさを感じ始めていた
格差ができちゃってるって話ですね
それと同じくらい説得力がありそうなのが、
同じような経緯をたどってきた結果がこうなったこと自体がそもそも民族が違うことで結果が違ったそれが証明じゃないか
だから今は成功を収めている民族の方が優れていると歴史が証明してるじゃないか
このような人種的差異を根拠とする説明は単におぞましいだけではなく誤っている
断言してます
ジャレドさん的には現在の石器人は産業化社会で暮らす人々より知性で劣っているどころか、平均的に見れば優れている場合の方が多いように思われた
これは後で説明するからここでは省略されてますが、アボリジニやニューギニア人のように最近まで原始的な技術しか持たなかった人々も、機会があれば工業技術をマスターすることはできる
機会さえあれば同じようなことはできるため、その差ではないよということですね
認知心理学者たちは、これまでの研究で先祖の出身地によって知能に差があることを満たそうとしてきたけど、なかなかその社会環境・教育環境が大きく違うからまた難しいと
技術の際の根底には、能力の差異があるとする仮説の検証を難しくしている
まず第一には成人としてどのような知的能力を持つようになるかは、子供時代の社会環境に大きく影響される
でもこれは社会環境の影響を受ける前にどのような遺伝的な能力があったかっていうのは難しい
第二に知的精神的発達を調べるIQテストのような能力テストは、文化的な学習能力の発達を問う傾向が強い
だからある一定の基準に沿った測定結果しかないから、なかなかそのIQテストの得点結果は子供時代の学習経験の影響をどうしても受ける
それによってそういう心理学者たちの試みはうまくいってないと言っております
ちなみにこれに反してジャレドさんの考えとしては、33年間ニューギニアの人たちと一緒に野外研究活動してきた経験から平均的に見て、彼らの方が西洋人よりも知的であると感じているそうです
それは彼らと一緒にジャングルにいる時は、自分がいかにも間抜けに見えるだろうと思ってしまう、そう意識させられる
自然の中での感覚というか生きる力みたいなところですかね
観察能力とかによると思うんですけど、それは西洋人たちと比べて、同じようなものでも見分けられるとか危険を察知できるとか、そういうことじゃないかと思います
ニューギニア人の方が頭がいいと思う、その理由は二つあります
ヨーロッパ人の場合は、ヨーロッパ人社会では子供が生まれると大抵の場合はその支出にかかわらず子孫を残すことができると
なぜなら、数千年にわたって社会的な集権的政治機構・組織で裁判制度は整っている文化的な社会で暮らしてきたからだと
こういう社会では主な人間の死因は、歴史的に見て病気や疫病であって殺人は比較的少なく戦争もそんなにないと
だから病気をなんとか避けることが出来れば、人々は生き長らえられた
これに対して、ニューギニアの人たちはそんなに大きい病気は流行しない
そのためニューギニアの人は、昔から主な死因が殺人だったり、部族間の衝突事故や飢えだ
こうした社会では頭のいい人の方が、頭の良くない人よりもそうした死因から逃れやすい
しかし伝統的なヨーロッパ社会では、その病気から逃れる原因というのは頭の良さではなく、病気に対する抵抗力を遺伝的に持っているかどうか
血液型がABや血液型がB型やO型の人間はA型の人よりも天然痘に対する抵抗力が強い、つまり頭のいい人の遺伝子が自然淘汰で残るためのレースはニューギニア社会の方がヨーロッパよりも過酷だったからだ
確かにちょっと説得力ありますね
二つ目の理由は遺伝的なものではなく、それは現代のヨーロッパやアメリカの子供達が受動的に時間を過ごしていることにある
これに対してニューギニアの子供達は、受動的な娯楽で楽しむ贅沢にはほとんど恵まれていない
自分で何か積極的に働きかけて時間を過ごしている
こういったところを見ると、実はニューギニア人の人達の方が知的能力が高いんじゃないかなとジャレドさんは思ったそうです
人類史研究における重大な欠落
北ヨーロッパのような寒さの厳しい気候は、想像力はものづくりのエネルギーを刺激するが、蒸し暑い熱帯の気候は刺激しないとする考え方があるから、こういった理由で差ができたという説
寒さの厳しい期間が長いことを根拠に、高緯度地域の人々は長い期間を屋内で過ごせるから、ものづくりに精を出せるんだという説も主張できるのではないか
それ何とも言えない
ただこれはかつて一般的だったのですけど、ちゃんと考えてみたら明らかにおかしい
それは元々、本当に過去の文化が始まった頃……産業革命以前とかもっと前には、別に高緯度地域であるヨーロッパとかの文化は発達してなかった
もっと暖かい地域で文化が発祥していた
南米とかのマヤ文明の社会もそうである
大規模な灌漑施設などの公共施設との関連で、ヤリの疑問に答えようとする説もある
この三つ目の考え方は、低地の渓谷地帯で極めて生産的な農業を行うためには大規模な灌漑設備が必要だった
その設備を建設するためには、集権的な政治機構も必要だったと論じる
その考え方に関しては、そういった設備と集権的な政治機構が同じタイミングで登場したってこと示してるわけじゃないと
集権的な政治機構が生まれて大分経ってから、灌漑設備というのが生まれてきたため、それもちょっと違うんじゃないかってことですね
ヨーロッパ人が他の民族を殺したり征服することができるようになった直接の原因を指摘して、この疑問に答えようとする説もある
それはヨーロッパの銃・伝染病・鉄他、様々な加工品のことである
それらを持ってたから征服できたんじゃないかっていう話
これだとするならば、アフリカ人やアメリカ先住民じゃなくてヨーロッパ人が銃や病原菌や鉄を持つようになった究極の要因を探さなければいけないよね、という事を言っております
なぜ銃や鉄がアフリカ大陸でまず登場して、アフリカ産の病原菌と一緒にヨーロッパを征服するということにならなかったんだろうか
オーストラリア大陸のアボリジニが、石器を使う狩猟採集民のままでずっと止まっていた理由をどう説明すればいいのだろうか?
これらの参考資料で最もよく知られているのが、歴史学者のアーノルド・トインビーの記した全12巻に及ぶ【歴史の研究】っていう本があるそうです
この人は23の先進文明に興味を持ったと22の文明が文字を持っており、19の文明はユーラシア大陸を起源とした、こういった事が書いてあるってことですね
ただこの中でも究極の要因ってのは未だに明らかにされていない
我々に必要なのは何千年前に誰がどの戦いで勝利を収めたとか、誰かが偶然何かを発明したという以上の根本的なところである
大半の人々は、人類社会の歴史に見られる大きなパターンについて、詳細で説得力があり、納得できる説明を手にするまで相変わらず、生物学的差異、人種差別的な優性思想……そういう説明を信じ続けるかもしれない
ジャレドさんがこの本を書いた理由はここにある
一番最大の理由はこれだと
様々な学問成果を援用する
社会というのは、環境地理的および生物地理的な影響下で発達する
当然ながら、このような考え方は古くから考えているが今歴史学者の間ではまだ重んじられていない
地理的要因が歴史にどれほど影響を与えたかであり、地理的な要因が人類社会の歴史に見られる大きなパターンを説明できるか否か
そこがポイントだということ
ジャレドさんの紹介
元々お父さんがお医者さんだった
だからジャレドさんは医者になるつもりで勉強していた
7歳の頃には熱烈なバードウォッチャーだった
そのために医学部の最終学年で、自分の目標を医学から生物学に変更するようになった
大学を卒業するまでには、主に語学・歴史・創作を行い、分子生理学で博士号を取得しようと決めた
その後も言語学者になろうとして、大学院の最初の年に自然科学の研究からほとんど足を洗いそうになったこともある
その後分子生理学だったり、進化生物学および、生物地理学の分野を専門的に研究した
こういった経緯があってジャレドさんはそういう分野の研究をすることを専門にしている
これらの関心からジャレドさんは『人間がどこまでチンパンジーなのか』というタイトルで人間進化の歴史を学術書ではない形で執筆した
この本の概略について
4部構成になってます
第一部が三つの章になっていて、第一章これは700万年前から13000年前の歴史について人類の進化の歴史を紹介する
二章、この大陸ごとの差環境の差について、それが人類にどう影響を及ぼしたか
第三章、民族ごとの衝突とその結果について考察
その後第二部に行きまして、四章狩りから農耕へ……狩猟採集から農耕について移っていく話
五章がその地域差の考察、地域によって食料生産に差があるのか
六章では、その狩猟採集から農耕に移る要因について地域ごとに考える
七章八章九章は、動植物が家畜化されていく過程、どんなふうにそれが栽培されていたり家畜なっていたかっていう部分の考察
十章が大陸の形大陸がどの方向に伸びているか……何って思うかもしれないですけどこれが結構重要
そして三部に行くと、ここから後編で病原菌の進化
第十一章・十二章が、文字の発明
十三章がその文字がどういうふうに広がっていったか、文字の伝播
十四章が政治や文化の誕生
最後四部十五章、ここからは結構その場所的な地理的な考察、オーストラリアとニューギニアの特性
十六章十七章がオーストラリア大陸とニューギニアから段々と広げていってアジア全般の地域、中国も含めて
十八章がヨーロッパとアメリカ先住民の衝突これについて再度検討
そして最後に十九章、サハラ砂漠より南のアフリカ大陸の歴史について
ということでその後最後にエピローグがある
人類史にはそれを特徴付ける大きなパターンがある
その研究は有益な成果をもたらすだけでなく、探求する者を魅了して離さない作業でもある
ガーデンスクール【エピクロスの園】では、私が興味ある様々な自然に関することを解説しています
もし同じようなことに興味がある人がいたら、ぜひチャンネル登録・高評価をして頂けると、これからも動画を更新するモチベーションになりますので、是非よろしくお願いします
それでは是非これからもどうかご覧くださいよろしくお願いします
銃病原菌鉄/はじめに
ガーデンスクール【エピクロスの園】では、私エピクロス・ミタが自然をテーマに様々なことを解説しております
次回の動画のご説明なんですけど、
次回のテーマはこちら【ジャレド・ダイアモンド銃病原菌鉄】ですね
これは歴史学者であり生態学者であるジャレド・ダイアモンドさんが、ニューギニア人の友人のふとした質問をきっかけに、
『なぜこの世界で文明によって優劣が分かれてしまったのか?』、例えば『欧米人ヨーロッパ人がアメリカが世界を征服した制覇したその差はいったい何なのか?』『なぜこうした現象が起きたのか?』
というのを、歴史を紐解いて科学的に検証しているという内容になります
これはコロナの関係で病原菌がタイトルに入っているので興味があって読み始めたんですけど、
読んでみたらとてもその病原菌文明の差だけではない、自然哲学と絡む
「世界の自然の仕組み」がうまくまとめられている本だなと思いました
なので、これはちょっとタイトルが不思議で、なんでこういうタイトルなったんだろうと思ったんですけど、割と読み進めていくと、
これは銃病原菌鉄どころじゃない、結構根本的な人間の進化と歴史の発展のストーリーが描かれてるなと思いました
なので次の長いシリーズのテーマとして選ぶことにしました
ユヴァル・ノア・ハラリさんも、この方の本をすごく読んでいてファンだみたいなこと書いてあったんですけど、
両方読んでみると、ハラリさんのサピエンス全史は、ジャレドさんが取り上げている様々な要因の中の一つを抜き出してクローズアップして細かく説明したもの―—ハラリさんのサピエンス全史の幻想だとか虚構―—だとかそういった部分なんですね
なのでそれらも、このジャレドさんが書いているようなテーマの部分に入ってきます
タイトルにもある通り、『病原菌』が入っている部分が指すように、コロナの関係も関わってくるのかなと思いますので、
次のテーマは【銃・病原菌・鉄】ジャレド・ダイアモンドさんのこの本をご紹介したいと思います
自然に興味がある方は是非ご覧ください。