承認欲求とは引力

承認欲求とは引力なのではないか?

 

そんな仮説が浮かんだ。

 

 

人はなぜ、誰かに認めてもらいたいと思うのだろうか。

単純な心理学の話としてならば分かりやすい。

人は誰かとコミュニケーションしなければ、生きている意味を実感できないという理屈はすぐに納得できるだろう。

 

しかしこれを、物理学としての側面から捉えてみたらどうなるだろうか。

 

承認欲求とは、誰かに認めてもらいたいと考える欲求のことである。

ということは、自分の存在を求めてくれる誰かを探しているということでもある。

それはまるで、あたかも物質同士の相互作用のようではないか?

 

原子や分子がお互いに引きつけ合いながら自己組織化を行なっていくように、人間同士も承認欲求によって群れになっていく。

 

かつては男女間の性別によって恋愛という相互作用において家族という群れが生まれていったが、これからは精神的なミームによって宗教的や信仰的な群れが生まれていくのだろう。

 

とすると、巨大な群れを形成するリーダーとはどのような存在なのだろうか?

 

それはおそらく、より多くの人の承認欲求を満たせる存在であったり、より大きい承認欲求を持っている人物ということだろう。

 

ーーこれはやはり、引力という表現がぴったり合うような気がしている。