べき乗になるのは今を積み重ねているから
ではなぜ、このように世界はべき乗則の挙動を示すのでしょうか?
それは、世界は予め運命によって決められているのではなく、今を積み重ねているからだと考えます。
これはどういうことかというと、この図形が解を示しています。
(リヒテンベルグ図形)
この図形は電気刺激を可視化させた形だということですが、筆者にはこれは植物の根の形に見えました。
これらの形が示していることとは、ある点になんらかの関係性が生まれた時、さらにまたそれぞれの点たちにも、またそれぞれ同じ以上の関係性が生まれていく、ということです。
つまり、ネットワークに繋がっている状態において、全ての群れの構成要素は、それぞれ他の構成要素と独自の関係性を持っているため、直線的ではないこの図形のような広がりを見せるということになります。
噂話を想像してみればよく分かるのではないでしょうか?
聞いた噂を誰かに伝えるために、最も効率の良い誰かにだけ伝えるわけではなく、ついつい自分の知り合いみんなに話したくなってしまいませんか?
その結果、噂は尾ひれを付けてどこまでも広がっていき、誰にも止められなくなってしまうのです。
これが、世界は決められた結果へ向かって進むのではなく、今を積み重ねているということです。